みちてる、みちてた。

ここにいるのにここがどこだかわからなくなるから、書き留めています。Twitter→(@yoshi_mi24)

感情・詩

金魚すくい

夜店に置かれた金魚すくいの前。 しゃがみこんで腕まくりをする子どもたちの中に、かつては私もいたはずだ。 いつからだろう。 視線は少年によって水槽の角へと追いつめられる金魚を追う。泳ぐスピードを一気に上げ逃げ惑うさまを見て、心拍が速まっていった…

雨空

私が泣いたら、母も泣いた。 ごめんなさい。ありがとう。お互いに「悔い」がある、振り返る道の上に。 お互いにうまく説明できなくて、説明するほど傷つけてしまう気がして、だけど説明しなければしないほど余計に傷つけあってしまうんだよね。泣いたあとで…

笹舟

「ちょっとそこまで」 ふらりと出かけ 近くの小川で笹舟を流した 行く先だけをちらりと眺め どこへたどり着くか見届けずに帰った後ろめたさこれまでこの手で いくつの笹舟を生み出し流してきたのか 引き返せず 途方に暮れる

白いシャツが似合う人

白いシャツが似合う人でした。 雨露に濡れる芝生に躊躇なく背を預けられる人でした。 常に口角が上がっているのが似合う人でもありました。何を語ろうと行き着くところは、心に傷を負った経験のない人はいないということ。 例外なく、いない。シャツが汚れま…

ブランコ

ブランコに揺られる。 夕刻にひとり。 漕ぎ方を忘れていた。 単純な作業。 うまく足を浮かせられない。 唐突に、掌に錆くさいニオイがつくのが嫌だと思った。私は誰を待っていたんだろう。

8月のつぶやき。

8月。 病院の屋上から見た打ち上げ花火はあまりに遠くて、線香花火みたいだった。 あれが大きく、真下から見上げられる世界に自分は戻っていくんだなと思ったら嬉しいような哀しいような、、、途中で宇宙船から降りなければいけないような心許なさに襲われた…

夏の思い出

虫除けスプレーのにおい。小学校の隣にある公園へ集合した、地域の子どもたちと。 花火や肝試しをした。 たぶん、した。覚えているのは、虫除けスプレーのにおい。 腕に、足に、吹きかけた虫除けスプレーのにおい。 日が暮れた公園で。 集まった顔は皆おぼろ…

同じ未来を見つめて

安易に「寄り添うよ」とは言えないんだ。 期待してたなら、ごめんね。 だからって見放しているわけじゃないんだよ。 キミとボク、共倒れしてしまったら元も子もないからさ。 ちょっと肩を寄せ合って、同じ未来を見つめてみようか。

揺れる、、

すきま風が通る先でカレンダーが揺れている。 雨が続く、梅雨も明けない、夏のおとずれさえまだ告げられていない7月に。 しんしんと雪の降る冬を想起して震えた。 あの際限ないさびしい冬を乗り越えられるのか。 今からこんなに弱気になっている。 手続き、…

半券

ポケットから出てきた半券。 公園の入場チケットの半券。 公園の中を歩くより公園にたどり着くまでを歩いた距離のほうが長かった、あの日。 たった数回のキャッチボールをするために売店で買ったビニール製のボール。 持って帰ったでしょ、君が。 もうとっく…

杏仁豆腐

はじめて食べた杏仁豆腐、 美味しくて感激したのは、 歌舞伎町のラブホテル。 ワープしたいのは、 もう一度食べたくて、 もう二度と食べられないから。

号泣しながら聴いた歌を、ずっとずっと聴けずにいました。 積もり積もった時間が洪水を起こして、額の血管がはち切れてしまいそうになるのが怖かった。都会の夜で好きな人に寄り添う自分になんて戻れなくていいと思ってた。 基本人は信じられなくて、電車に…

徐々に日常が取り戻されているようです。

床にへたり込みたい。 ボールペンを腕に突き立てたくなる。 やけに耳障りなのは心音。 “徐々に日常が取り戻されているようです” テレビから聞こえてくる。 本当に……? 誰の「日常」が取り戻されているの? その「日常」に私は含まれているの? 含まれていな…

実り

昨日見かけたあの人は、無事に夜を乗り越えられたかな。 押しつぶされそうになる日々に光を。 光の先に見た夢に実りを。 祈っています、片隅で。

あの子とのディスタンス。

似たような境遇だから仲間意識が生まれ、仲間意識が生まれるから同じ温度のお湯に浸かっていてほしくなる。 狭いでしょ。 心が、器が、狭くてってね、私。 ソウルメイトに出会えた気分で街を歩くとき、もう思い残すことなんてないと言い切れるような幸福で満…

「死」について書き留めておきたかったこと。

ここにいないこと。 もう会えないこと。 熱に触れられないこと。 命の終わりは悲しいよ。 寂しくないわけないよ。 でも、胸が裂けるように痛いのはね、意外にも日常が穏やかに流れていくことなんだよ。 大事な存在がこの世界からパっと姿を消したのに、姿を…

遮断。

励まさないで。叱らないで。理解しないで。疎外しないで。好きにならないで。嫌いにならないで。 なにも聞きたくないんじゃない。 感じるのがこわい。

日記はいつか捨てたくなる。わかっていても「あ」の一文字でいい。 ノートに書き残さずにはいられないんだよね。誰にも響かなくていいよ。 やがて“いつか”の私が捨てる前に、その一文字を拾ってくれたらそれでいい。

色。

朝は漆黒。 夜は原色。 包まれたかったのは、 パステルカラーの世界。

どこかで出会った、あなた。

3ヶ月前に街ですれ違った、あなた。 どうかご無事で。 6ヶ月前に映画館で隣に座った、あなた。 どうかご無事で。 1年前に同じ部屋で講義を聞いていた、あなた。 どうかご無事で。ファミレスで会計処理してくれた、あなた。 電話口で丁寧に対応してくれた、あ…

瞼を、

夜になっていくらかホッとするのは、 「今日はもう寝るだけでいい」 「ゴチャゴチャ悩まなくていい」 って、ゆっくり瞼を閉じれるから。 だけど、、、 心の、身体の痛みがぐるぐるめぐって眠れない人は数えきれないほどいて、実はとても身近にいたりして……っ…

変動するきみ。

「死にたい……」と膝を抱えて泣いた5分後、漫才を観て腹を抱えて笑ってる。 いいじゃない。 素敵じゃない。 矛盾してるように見えても、してないよ。 だって、どちらにもウソはないんでしょ。 ウソだと決めつける根拠を周りが持ってるわけないよ。 きみにしか…

あかし

「生きる意味」を見いだせなくとも、「生きた意味」は確実にあるって言い切れる。私がここにいることが、何よりあなたが生きてきた証だもの。 あなたに何度暗闇から救い出してもらったことか。すごくない? 人ひとりを生かす力があなたにはあるって、すごく…

一寸先のわかれ道

これでいいのか。 歩いてきた道は、歩いていく道は。 定まらないままボクはまた、目を背ける。 それがひとつの選択になる自覚もないままに。「たすけて」と叫ぶには、あまりに時間を進めすぎてしまったのかな。頭を抱える間にも、道は命を宿したみたいに勢い…

キミがいて成立する未来の可能性を忘れないで。

おはよう。 朝の陽射しに泣きだしたくなるキミは、 今日も何かに怯えているのかな。 傷は癒えなくとも、 傷口が乾くように。 難しいことは、 痛みがやわらいでから考えよう。 時間はある。 泣きじゃくっても、 時間はまだまだあるから。 ないと考えたら、 本…

「らしい」

表も裏もない。 「あなたらしい」って言われると「らしい」って部分をぶち壊したくなる。 表も裏もないから。 わたしには常に軸がないから。それでいて、他人の「あなたらしさ」が壊れるのは怖い。許せない。傷つく、勝手に。なんて図々しい。それとも、 案…

平等な夜が訪れるまで、握りしめたい手があるの。

24時間の中で見いだした、たった1秒の可能性を頼りに生きてる。 その1秒が10秒になるように、1分になるように、1時間になるようにって、五感を研ぎ澄ませながら朝カーテンを開くのね。 昨日は30分の可能性が指に触れたのに、今日は0.5秒しか掴めなかった──。…

「きみ」の翼

傷を負った翼を広げたり閉じたり。 常に穏やかでいられるほど、みんなラクじゃないのよね。 どこで息をしていようと苦境は立ちはだかるもので。 たとえ「わたし」と似たような「きみ」を旅の途中で見つけても、相手が翼に負った傷の深さや痛みまでわかっては…

杞憂に支配される前に

カチンコを鳴らす 細胞に告げる <静から動へ> 切りかえる合図ね 周りの雑音なんてお構いなしに あなたが信じた道を どうぞ 軽くなった髪をゆらして あなたはあなたが選んだ道を どうぞひたすらに

足に絡みつくのはわたしの腕で、 首に巻きつくのはわたしの髪で、 視界を閉ざす力を瞼に込めるのはわたしの意思だ。 誰も引き止めたりなんかしてない。 わたしがわたしを閉じ込める。 「非力だものね」 「虚しいでしょ」 「隠れてなさいよ」 振り切る前に、 …