みちてる、みちてた。

ここにいるのにここがどこだかわからなくなるから、書き留めています。Twitter→(@yoshi_mi24)

読書記録

夏のような日差しに、プールサイドの少女が脳裏に浮かぶ。

9月も下旬に入る。 吹く風の心地よさや、それに運ばれてくる金木犀の香りに季節の移ろいを体感していたかと思えば、額に汗かく夏の日差しが戻ってきた。 玄関の外、頭にキャップをかぶせ何気なしに空を見上げたとき、プールサイドで真夏の太陽を背にこちらを…

ノートに書き残すのは「知りたくて、取り入れたくて、活かしたいから」内側に。

書くことが好き。字は汚いし、要点は絞れないし、呆れるほど時間がかかるけれど。 主に本の内容を書き残したくなる。 勉強をしてこなかったこと、学歴・学力コンプレックス、また「忘れやすい」と「覚えられない」を発動しやすい性質に劣等感がある。だから…

神棚(仮)にある2冊。

我が家の神棚(仮)には、本が添えられている。北大路公子さんのエッセイ『流されるにもホドがある』と浅生鴨さんの小説『猫たちの色メガネ』の2冊だ。 2冊とも私が購入した本であり、神棚(仮)に添えたのは母である。 ***** 昨年入院・手術をして以…

続く自粛生活に『あんぱんジャムパンクリームパン』を読む。

今日は『あんぱんジャムパンクリームパン 女三人モヤモヤ日記』を読んでいました。 昨年から新型コロナウイルス感染拡大により始まった自粛生活と誰もがはじめて経験した「緊急事態宣言」。不安や迷い、新たな生活スタイルへの戸惑いなどを青山ゆみこさん・…

『その落とし物は誰かの形見かもしれない』/せきしろ(2021.7.30)

どんな道にも落とし物はある。 「ああ、誰かが落としたんだなあ」 胸の内で一言つぶやき、大抵はスルーしてしまう。落とし物の代表選手と言ってもいいあの軍手が、なぜに「代表選手」にまで成り上がったのかサクセスストーリーが気になると思いつつも目の前…

『複雑性トラウマ・愛着・解離がわかる本』を読みながら。

こんにちは。 しばらくブログを書けずにいました。下書きはいくつか溜めてあっても、書き進められなかった。 頭がガンガン痛くて、昨日はついにリバースしてしまった。ついでに以前手術をした箇所が痛いんですけど、えっ、痛いんですけど、「痛い」って書い…

『夢に迷って、タクシーを呼んだ』/燃え殻

昨年出版された燃え殻さんの著書『すべて忘れてしまうから』。それに続くエッセイ集『夢に迷って、タクシーを呼んだ』が先月発売され、ようやく目を通すことができた。 夢に迷って、タクシーを呼んだ 作者:燃え殻 発売日: 2021/03/21 メディア: 単行本(ソフ…

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ

途中で読むのがツラくなり、ちょっと距離を置きました。 だけどゆくえが気になって仕方がなかった。この物語に出てくる52ヘルツの声ははたして誰かに響くのか、伝わるのか、そしてどこかへ届くのか──って。 52ヘルツのクジラたち 作者:町田そのこ 発売日: 20…

鞄に『東京百景』をしのばせて。

方向音痴がひどい。 よく知らない駅に降り立ったさいは、その周辺から離れることができない。離れてしまえば二度と駅には戻れないからだ。 たとえGoogleMapを装備していても、あまり頼りにできない。なんせ地図が読めないからだ。 GPSが現在地を示してくれて…

『カキフライが無いなら来なかった』せきしろ✕又吉直樹

前日の記事に牡蠣の話を書きました。だから続けて牡蠣の話を書きたかった、というわけではありません。 ただ「カキフライ」の五文字を打ちながらこの一冊を思い出し、もうどうしようもなくこの本の世界に浸っていたくなりました。しばらく戻りたくない、とも…

『急に具合が悪くなる』/宮野真生子・磯野真穂(2020.10.26)

『急に具合が悪くなる』は、哲学者・宮野真生子さんと人類学者・磯野真穂さんによる往復書簡でのやりとりによって構成された一冊である。 急に具合が悪くなる 作者:宮野真生子,磯野真穂 発売日: 2020/06/22 メディア: Kindle版 著者のひとりである宮野真生子…

『往復書簡 無目的な思索の応答』/又吉直樹✕武田砂鉄(2020.10.18)

あえて人に訊ねたことはない。 改まって人に披露する場面もない。 でもずっとずっと、モヤモヤしている。 周りの人々に、誰かの言動に、世の中の現象に。 この違和感を抱えてるのは自分だけ……なの? そして悶々と考えを巡らせ、眠れぬ夜を過ごす。そんな夜が…

『すべて忘れて生きていく』/北大路公子(2020.10.5)

人はそれぞれ日常にささやかな楽しみを持って生きている。 何を隠そう私にとってそのひとつが、北大路公子さんのTwitterで先生と暮らしておられる白猫の「猫姐さん」をチェックすることだ。 猫好きだからというのももちろんあるが、それ以上に惹かれるのが「…

胸を詰まらせている一人ひとりに、春よ来い。

満開だった桜も徐々に緑が目立つようになってきました。 ベランダの窓を開けると、風に吹かれた花びらがふわぁ〜っと部屋の中へ舞い込んできます。 肺いっぱいに空気を吸い込みたい季節。 花を見つけるためにふらふら散歩をしたい季節。 新年度の始まりは、…

さくらが咲くまでひと笑い。

日曜の昼下がりいかがお過ごしですか? 私は相も変わらず、体温低めで生きています。 35度台前半をウロウロしています。 そうだ、前回こんな記事を書きましたね。 yoshi-mi.hatenablog.com 近頃、「高低差なくても耳キーンなるわ」と思っていたら低体温のせ…

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』/西原理恵子(2020.1.29)

娘を慮る母の愛が、笑いとともに伝わってくる一冊でした。 ◆目次◆ ■「西原理恵子=肝っ玉かあちゃん」のイメージ ■父親の自殺、元夫のアルコール依存症 ■母から娘へ、すべての女の子へ 女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと 作者:西原 理恵子 発…

『17歳は2回くる』『おとなの進路教室。』/山田ズーニー

遅ればせながら、私が山田ズーニーさんの存在を知ったのは昨年のことでした。 文章の書き方に興味を持つようになって、いろいろと本を検索していると『伝わる・揺さぶる!文章を書く』という何とも魅力的なタイトルが目に止まったのです。それから気になりズ…

『デッドエンドの思い出』/よしもとばなな(2019.10.20)

今年の2月、ある映画を観るため都内の小さな映画館へ足を運びました。 その際、今後公開予定映画一覧の中によしもとばななさんの『デッドエンドの思い出』がありました。 どんな内容か知らないながら、『デッドエンドの思い出』というタイトルに惹かれ、「こ…

『空中庭園』/角田光代(2019.10.13)

ずっと勘違いしていた。 この作品は、ほのぼのした家族の話なんだろうと。 「空中庭園」というタイトルのほわんとした響きと、表紙の絵の可愛らしさから、そう思いこんでいたのだろう。 しかし、書き出しからグハッと衝撃を受ける……。 あたしはラブホテルで…

『ミュージック・ブレス・ユー‼』/津村記久子(2019.10.5)

いつも耳に装着しているヘッドホン。 音楽を聴くのが好きな高校生の「アザミ」は勉強が苦手(特に数学)で、周りが本格的に大学受験に腰を据え始めても、進路を考えられずにいる。 そんな「アザミ」の心の声には、自分自身の学生時代を振り返って、 「確かに…