みちてる、みちてた。

ここにいるのにここがどこだかわからなくなるから、書き留めています。Twitter→(@yoshi_mi24)

美容院には大きな鏡。〜苦手な場所〜


f:id:yoshimi24h:20210115215257j:image

・断髪

 2日前の話だが、自分で髪を切った。

 手帳に記した日記を確認すると最後に美容院で髪を切ってもらったのは、2020年の1月9日のようだ。

 その後は新型コロナウイルスが流行し始めたため、美容院へ行くのを控えていた。

 

 …………う、嘘だ。嘘をついた。私、今嘘を書きました。白状します。こんな冒頭からさっそく嘘を、、、書きました。

 

 確かに「しばらく美容院へ行くのは控えよう」とは考えていた。昨年の2〜5月くらいまで、は。

 しかしその後はどうだろう。むしろ新型コロナを美容院へ行かない言い訳として利用していたのではないだろうか。いや、利用していたのだ。理由は単純に、「美容院が苦手」だから。切ってもらっている途中で逃亡したくなるくらい、苦手だから。

 

・美容院が苦手

 人見知りや対人恐怖・不安がなくても、美容院を苦手としている方は結構いる。

 よく聞く話だと、美容師さんとの会話が苦手だとか、髪を洗ってもらっている時間が気まずいとか。

 

 子どものころは母親が行っている美容院で私も切ってもらっていたが、中学時代は母に切ってもらい、高校生のころからは予約なしで手短に終わらせてくれる美容院を利用するようになった。もうここ数年は、洗髪もないカットオンリーの店に頼っている。そんな美容院が近所にあって本当にありがたい。ありがたいもののなんだかんだで1年も足を向けなくなってしまったら、この店さえも利用する勇気がなくなってしまった。

 

 私の場合は、どれくらい切るか、前髪はどうするか等々を美容師さんに伝えるときに緊張度MAXの瞬間をむかえる。それさえ済めば、もう会話しないでいいくらい手際よくあちらが切ってくれるからこの点がありがたい。

 しかしながら緊張から解き放たれ肩の力を抜いたところで、ギクッとする。

 苦痛なのだ。目の前に大きな鏡が鎮座していることが。

 嫌でも自分の姿と対峙しなければならない。覚悟がいる。15分程度で終わるカットに、覚悟と気合いがいるのである。なんて面倒な性格なのだろう。辟易する。

 

 昔から鏡が苦手だ。正確に言えば、人と一緒に鏡に映るのが苦手だ。

 とても恥ずかしい。こんな姿で生きているのか、と自覚せざるをえない。ひとりきりで映っているときは、案外いいように目を錯覚させられる。だけど隣に比較できる対象が現れた途端、ゾッとするのだ。ひとつ小さいサイズのスカートがはけて嬉しかった日でも、うまくアイラインがひけたと思った日でも。

 

 だからメイク直し中の先客がいるお手洗いには、毎回ドキッとする。同じように堂々と参加できない自分に気後れするし、女子だけの世界が広がっている空間が学校の教室の雰囲気まで呼び起こす。できれば存在に気づかれないまま個室に隠れてしまいたい。

 

 美容院では最後に「うしろはこんな感じでいいですか?」と確認をされるものの、正直あまり直視できない。どんな仕上がりになったのかよくわからぬまま直帰し、家の鏡で確認する。といっても、いつも決まった髪型なものだから「失敗した!」と後悔することもないのだけれど。

 

・お母様の発言

 話は戻るが、2日前に自分で髪を切った。

 いつも襟足の長さにしているのに、肩より長く伸びてしまった髪がいいかげん鬱陶しくなってきたのだ。

 昨年の9月にも自分で髪を切ってスッキリした気分になったのを『成功体験』ととらえていた私は「今回も!」とトライした。

 

 ザクザク切れていく感触は気持ちがいい。あまりに気持ちよかったのか肩くらいまで切る予定を、気づけば耳の下あたりまで短く切っていた。そんな自分の潔さに、妙に酔ってしまうナルシストの影を見た気がしたから見なかったことにした。

 

 苦戦したものの、やりきったあとは大変清々しいものだった。爽やかな一陣の風が頬をかすめていくような。

 

 風の余韻に浸っているところに母が外出先から帰ってきたので、「自分で髪切ったんだけど、どう?」と訊ねてみた。内心では肯定的な返事があると確信しての「どう?」だったわけなのだけれど、、、

 

「うしろがちょっとガタガタね。カッパみたい」

 

 と予想外な感想に、頬が引きつるばかりだった。

 

 ところで冷静になった今、母の感想を振り返って思うところがあるので記したい。「ガタガタしてる」との感想はいい。ごもっともなご指摘をありがたく頂戴した。

 けれども「カッパみたい」ってのは、その……「カッパみたい」ってのは……えっとですね、手帳に記した日記によりますと、昨年の10月22日にもお母様は私に向かってまったく同じ発言をされているんですね。

 

(私が過去を引きずり根に持つ性格であることがあぶり出された日記はこちらをご覧ください⬇)

 

yoshi-mi.hatenablog.com

  

 不織布マスクで連日肌のかぶれに悩んでいた私が、試しにウレタンマスクをつけてみたさいの記録です。お笑いになりながら「カッパみたい」とおっしゃられました。記録だけでなく記憶にもはっきりあります。

 お母様には頻繁に私の顔が、カッパにお見えになるのでしょうか。それとも生まれてこのかたずっと、娘がカッパに見えて仕方ないという隠していた本音が最近になってポロポロこぼれはじめていらっしゃるんでしょうか。

 

 いや、カッパに見えようとイグアナに見えようとそんなのはどうでもいいのです。幼き日の私を「かわいい」と言って育ててくれた母の前で、自分の容姿に自信がないとは言えない。その実、容姿を笑われたてきたからだとはもっと言えない。わざわざ伝える必要性もないだろう。

 

 今はただ、母の言った「カッパ」がTHE妖怪みたいな超リアルな姿ではなく、

 

f:id:yoshimi24h:20210115225159j:image

 

 こんな感じの愛らしいカッパだったらいいなと願ってやまないのである。