みちてる、みちてた。

ここにいるのにここがどこだかわからなくなるから、書き留めています。Twitter→(@yoshi_mi24)

白黒猫の来訪。

 

 我が家のステファニー(愛猫)が亡くなってから、来月で1年が経つ。

 

yoshi-mi.hatenablog.com

 

 一緒に暮らしてきた14年間。その歳月の中では、何匹もの野良猫たちが我が家のベランダを我が物顔で闊歩していった。

 夏なんかは窓を開けて網戸だけにしておくと、ステファニーの「シャーッ!」と威嚇する声が家中に響きわたる。大概、喧嘩をふっかける側にいるのはステファニーで、相手は澄ました顔でじっと座り込んでいることが多かった。

 時代と共に、ベランダにやって来る顔ぶれも変わる。本当にいろんな猫が通過していった。

 

 本当にいろんな、いろんな、いろんなね、猫ちゃんたちが通過していったうちのベランダ。しかしどうだろう。ステファニーが亡くなった直後からパッタリと、それはもう、それはそれはもうパッタリと誰一匹姿を現さなくなった。ちょっと引くくらい誰一匹も。

 

 もう一度言っちゃおう。誰一匹も、よ!

 

 

 「もうこの家にはあの茶トラ猫はいない」って悟ったのかな。巡回する必要がなくなった、と。いやでもでも、亡くなった直後に悟れるものなのでしょうか。猫には人間の目には見えない波動を捉える力があったとしても、パッタリ来なくなっちゃうなんて……なんて……寂しすぎるやろっ(༎ຶ ෴ ༎ຶ)

 

 *****

 

 だから今朝は感激のあまり、「うにょっ!」という変な声をベランダで発してしまった。

 洗濯物を干そうと窓を開けたタイミングで、白黒猫が駆け足で通りを渡ってきて、まさに我が家のベランダへ侵入しようとしているところだったのだ。

 目が合った瞬間相手は、「ヤバイ、はやく立ち去らなきゃ!」って感じでベランダを横切ろうとしていた。

 その体勢からして人にあまり慣れていない猫なんだなと察したものの、ついつい「ちょっと、キミ! 待ちたまえ」と呼び止めてしまった。(正確にはチチッと舌を鳴らして呼び止めた)

 というのもその白黒猫と遭遇するのは、はじめてではなかったからだ。ステファニーがいたころに何度か見かけたことがある、お目々がくりくりの白黒猫だった。

 

 すると思いのほか、私の声に立ち止まってくれた白黒猫はこちらを振り返り「ニャッ」と返事までしてくれるではないか。

 

私「訊きたいことがあるんだ」

(チッチッチッチッチッチッ)

猫「訊きたいこと?」

(ニャッゥン?)

私「ここに、茶トラの猫がいたのをキミは覚えているかい?」

(チチチ、チッチッチッチチチッチチチチチチッチ?)

猫「ああ、うん。覚えてる、覚えてるよ」

(ニャッ、ンン。ニャァ、ニャァッ)

 

 白黒猫は言ってくれた。茶トラ猫、つまりステファニーのことを覚えていると。(私にはそう聞こえた)

 

 もうそれだけで十分だった。覚えてくれていてありがとう。うちのステファニーのこと、覚えてくれていてありがとう。亡くなっちゃったんだけどね。外が好きだったの。ベランダに立ち寄ってくれてありがとうね。ホントに覚えてくれていてありがとう。

 

 部屋に戻り、のび太みたいにオイオイ泣いてしまった。人にも猫にもまるで慣れない、私にそっくりなステファニーだった。家族としか接点がなかった。だから家の外に彼女が生きていた時間を覚えてくれていてる存在がいたことが、嬉しかった──。

 

 って、めちゃくちゃ妄想入りまじる飼い主の解釈(笑)

 白黒猫からしたら、「カリカリの一粒も出しやしないで呼び止めやがったな、あのオンナ」と腹を立てているかもしれない。すまない。もう二度と来てくれないかもしれない。すまない༼;´༎ຶ ۝ ༎ຶ༽

 

 気が向いたら、また寄っていただきたい所存でございます🙇‍♀